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『“遊び”を育てるために』

【環境を大切に考えています】
 幼い子どもがお母さんのひざから離れて、少しずつ自分で遊びはじめ、友達を作り始める幼児期の環境について、私達は、いつも想いをめぐらしています。
 なるべく“優しい環境”“自然があふれた環境”、振り返れば“見守ってくれる大人の姿”がある。室内とお庭があまり離れ過ぎることなく、自然につながり合っている。座り込んで足元の砂や土を触り、そこをすぐ大切な遊びにしてしまう子どもたち。お花や木の葉っぱも、草も大切な遊び仲間です。
 そうして、いつも側には、安心してピチャピチャできる水がある。砂がある。土がある。小さな動物達、鳥たちも大切な仲間です。沢山の虫や小動物がいる中で、命を見つめ、愛情をかけ世話する。子どもも関わるけど、大人が世話をする様子をいつも身近かに見ている・・・。
 言ってみれば、日本の農家の縁側とお庭の様な園庭です。
 園の庭は運動場でなくていいと思っています。あくまでも幼児を「ふんわり包み込んでくれる遊び場」であってほしいと願っています。
 そして、私たちは、子どもたちが自分の遊びをつくり出していけるように役立つことを常に考えています。子どもたちが遊びを見つけだし、自由に遊ぶことができる場を作ることが、第一の仕事だと思っています。ですから保育室や庭が、いつも子どもたちの方向を向き、遊びを歓迎しているようにになっているかどうか。つねに想いをめぐらせています。

【子ども達にとって良き協力者であることを大切に考えています】
 干渉はよくありません。大人がいつも主導権を握り、ブレーキをかけているようでは、本当の遊びは育っていかないのです。“いつも適当な距離を保っている”ことが大切だと考えています。

【子ども達の仲間に入ることも大切に考えています】
 一歩進めて、子どもの遊びの中に入り込んでしまうことも、時には必要です。こういう時は保育者も思いっきり楽しく遊ばなければならないことを心得ています。手加減をしたり、指導しようという気配が見えたりすると、子どもたちが楽しくないはずです。

【子ども達に上手な助言をする事を大切に考えています】
 大人の言葉による働きかけは、大事な働きを持つものです。その遊びの中に入り込み、的確に、そして、時にはユーモラスに語りかけ、答えられる大人が、そばにいることによって、子どもたちは、内容のある遊びを作り出していくことができるはずです。

【子ども達に遊びを伝えています】
 遊びは、本来、異年齢の子ども達が、群れて遊ぶ中で、大きな子から小さな子へ伝承されてきました。しかし、その伝承が、断ち切られた今日では、まずは私たち保育者が、遊びの伝承者、創案者となり、子ども達に遊びを伝えていく必要があります。
 虹の丘には、『遊びの種』という箱があり、その中には、昔から伝承されてきた遊びなどの遊び方が、200以上、ぎっしり詰まっています。この遊びの種を、子ども達の中へ、丁寧に、一粒ずつ蒔くことによって、遊びが、次の世代の子ども達や各地域の子ども達の中へ、タンポポの綿毛のように広がり、伝承されていくことを強く願っています。

【伝承遊び・わらべ唄を大切にしています】
 わらべうたや、鬼ごっこなどの伝承遊びは、人を育てる遊びです。人間としての基本、人とつながり、かかわっていくための知恵が秘められています。
 幼児期、たくさんのわらべうたにふれ、楽しくあそぶことによって、やがて大きくなったときに、“人として生きる力”が、くじけそうになったときには、“おきあがる力”が、育まれるのです。
 だからこそ、伝承遊びやわらべうたは、これまでずっと伝承されてきたのでしょう。
 虹の丘では、年齢や発達に合ったわらべうたでたくさん遊びます。心や身体を解き放ち、楽しく遊びながら、生きる力を身につけていきます。

 

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